オアフ島の東、ハナウマベイの近くに、こんもりと膨らんだ山があります。標高368mのその山にあるのがココクレーター・レイルウェイ・トレイル。まっすぐに山を登っていくトレッキングコースです。
ココというのはハワイ語で「血」という意味があり、昔は真っ赤な溶岩を流していたようです。近くにあるハナウマベイと同じく、この山も火山だったのですね。かつて山頂にはアメリカ軍の軍事施設があり、登ったり降りたりするために車輛が動いていました。もう砲台も車輛もありませんが、鉄道跡が残っていて、現在はそれが登山コースとなっています。鉄道跡なので、登山コースは、まっすぐにただ登っていくだけ。登れば登るほど坂の角度がキツくなる直線で、この登山コースを好きな人と嫌いな人に別れます。
日中に登るときはレアレアトロリーで行くことができます。ひたすらまっすぐに登って行くのでちょっとしんどいですが、登りきったとたんに視界が広がって気分爽快。天気がいい時は、モロカイ島やラナイ島がはっきり見えます。日差しを遮るものがないので、ココヘッドに登る場合は早朝がいいと言われることが多いですが、今回は夕方の風景をご紹介します。
ココヘッドは、LeaLeaトロリーでも立ち寄ることができます。実際にご利用くださってるお客さまもいらっしゃいます。が、LeaLeaトロリーは、夕方になる前に最終便になってしまうので、行かれるならレンタカーかタクシーをご利用ください。
夕方、ダイヤモンドヘッドやワイキキのホテル群があるあたりに太陽が落ちて行ます。真っ赤な太陽に照らされたホテル群の姿には感動します。あと、この写真ではわかりにくいですが、街灯やクルマのヘッドライトの光がチラチラと見え始めていて、それはそれでステキです。
サンセットを見ることができたら、空が明るい内にとっとと降りましょう。夜景もなかなかキレイですが、暗闇の中を降りていくのはかなり危険です。

- 村上智洋xへなしゅん
- カンボジア、ベトナム、グアムなどH.I.S.の海外支店を渡り歩き、2017年3月にハワイ着任した男、村上智洋。各国での生活や体験は子どもにとっても貴重な機会ととらえ、その場所の空気や様子を直に感じ取ってくれることを願いながら、週末ごとに「プチ探検の旅」に出かける日々。8歳と6歳の息子ふたりと新たなハワイを発見すべく、子どもにも安全に楽しめる「もう少しハワイを知る」散策を続けている。 このことを聞きつけたへなしゅんが、その場所をへなしゅん的に紹介することで、村上以外のハワイ好きが【もう少しハワイを知る】手助けになれば、と乗り出して連載スタート。編集部員にヤイヤイ言われながら、書き綴っている。