古よりハワイの人々は、太陽が沈みゆく様を畏敬を持って慈しみ、想いを馳せてきた。それは現代でも変わらず。サンセットの約30分間、人々は手を止め、固唾をのんでその瞬間を見守る。それまでの喧騒は消え失せ、訪れるのは静寂――。夕陽は最後の光を振り絞るかのように、オレンジ、ピンク、薄紫と南国らしいグラデーションで空を覆い、島全体をオレンジ色に染め上げる。そんな神々しい瞬間に魅せられて、今日も人々は黄昏時のビーチに集う。
1. モアナ サーフライダーのモアナ ラニ スパ
オーシャンフロントのスパを有するのは、ワイキキではモアナ サーフライダー内のここだけ。波の音、あるいはビーチの喧騒をBGMに、刻一刻と黄昏ていく瞬間を癒やされながら迎えれば、そこは天上の世界。夕陽のパワーが全身に降り注ぐのもスイートの部屋ならではの特典だ。
“アプアケハウ”の神秘の石で究極のヒーリング体験を。太平洋が目前に広がるこちらのスパは、セラピストの実力もお墨付き。おすすめは、古代の力を宿したハワイ島の石を使った「ストーン・オブ・アプアケハウ」。ロミロミで全身をほぐしたあと、身体と感情の負の熱を石が吸収するという。その癒しの効果は絶大だ。
予約日は一日中スパ施設が利用可能に。
オーシャンビューのプライベートスイートでの施術は施術料金のほかに別途料金が必要。
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ホノルル(オアフ島)
【モアナラニ・スパ】
全米トップ100スパに選出!地元誌の読者投票ではベストスパ賞受賞のラグジュアリースパ ハワイ語で“天国の海”を意味するモアナラニ・スパでは、ワイキキ唯一のオーシャンフロント・スパスイートルームやスパラウンジが用意されています。 ヘブンリーなスパでマルヒア(やすらぎ)とマイラニ(甘え)のひとときへ。 歴史あるウェスティン・モアナサーフライダー・ホテルのラグジュア…
2. カピオラニ公園でのビーチ・サンセット・ヨガ
大自然の力強いパワーが宿るハワイでは、マインドフルネスなヨガが大人気。海に向かって深呼吸し、肩の力を抜いて流れるように動くと、気分爽快。やがてサンセットに包まれて、オレンジ色に染まる大地の気を吸い込めば、力がみなぎってくるのを実感するはず。
身体いっぱいに夕日を感じて野趣あふれるビーチヨガで美しく。ハワイでは手つかずの大自然も隣り合わせ。そのパワーに向き合い、ヨガという手段でマインドフルネスを実践することもほかでは味わえない経験に。基本の動きは、一呼吸一動作のヴィンヤサ・フロー。瞑想で意識を集中させたら、流れるように動くのみ。初心者歓迎!
主宰のカレンさんは元弁護士という異色の経歴。
やわらかい芝生の上で行うから、持ち物はバスタオルだけでOK。
3. シェラトン・ワイキキでのBBQビュッフェ
グルメとサンセットが一度に叶うシェラトンでのBBQビュッフェは、アロハスピリットを随所に配した演出が印象的。シェフが腕を振るうハワイ風料理に舌鼓を打ちながら、日の入りまで皆とカウントダウンする楽しさも旅ならでは。
オーシャンフロントの絶景をBBQビュッフェとともに堪能。シーフードやステーキ、ポケ丼など、シェラトン・ワイキキ・ホテルのシェフ渾身の約15種類のハワイアンテイストな料理がよりどりみどり楽しめる。「ハナレイ・ムーン」などハワイ音楽のスタンダードに合わせて、フラ・ダンサーがテーブルを回る演出もあり、ハワイの世界観を家族皆で満喫できる。
ケーキ、チョコレートフォンデュ、プディングなど、デザートも目移り必至。
人気メニューのアヒ(マグロ)と蛸のポケ(角切り)は、日本人ならほっとするおいしさ。お好みでどんぶりにセルフアレンジできるのもうれしい配慮だ。
photos : AKIKO BABA, text : ERI ARIMOTO, coordination : AIRS, web edit : LeaLea
LeaLea Magazine Vol.48より転載。2018年1月取材・撮影。2019年4月15日加筆修正