2019.10.31|オアフ島

もう少しハワイを知ってみる

もう少しハワイを知ってみる*古代ハワイの癒やしの施設。ケアイヴァ・ヘイアウ

アート/カルチャー
  • アイエアの山添いにある住宅街を登っていくと、その終点にヘイアウがあります。
  • 古代ハワイの癒しの施設。ケアイヴァ・ヘイアウ
  • 当時このあたりには、ハーブ園があったそう。
  • ハワイの島々が戦いをはじめ、ヘイアウは人や動物の生贄が捧げられるようになりました。なので、もともとは癒し施設やったのに、怖い場所になったヘイアウは山ほどあります。が、このケアイヴァ・ヘイアウは、最後まで癒しの場所やったそうです。
  • 現在も、ヘイアウとして、ここを訪れる方は多いです。
  • すぐ近く、天に向かって木々がキレイに整列する林があります。何かを感じて、この木を触りに行かれる人もいたりします。この場所には何かがあるのかも。

ハワイには、もともと神道のような原始宗教?がありました。

一般的に、宗教というものは布教が行われるもので、教会や寺院など、人が集まる場所をつくり、話を聞かせるということが行われます。
これに対し、神に対し直接祈ったり伝えたりするのが原始宗教です。神もオンリーワンではなく、複数いらっしゃいます。
あ、どっちが正しいとか、そういう話ではありません。ハワイに元からあった原始宗教は、布教が行われるようなものではなかった、という事をまず認識してください。

ハワイの人々は、いろんな神といろいろなやりとりをしていました。で、島と島で戦いを始めるようになってから、豊作祈願なんかをしていたヘイアウが、戦いに勝つことを祈願するヘイアウになっていきました。神に生贄を捧げるヘイアウになっていったのです。ヘイアウが、どんどん怖い存在に変わっていった中、最後まで癒しの場所だったのがここ、ケアイヴァ・ヘイアウです。

そういう話を聞いたからなのか、実際に何か感じるのか、ここへ来ると嬉しそうな顔になる方はけっこういらっしゃいます。
現在は緑いっぱいで、下界を見下ろすことはできませんが、建物の合間から下の街の様子が見えることがあります。遠い昔は、このヘイアウから下界が見えていたのでしょうか。ケアイヴァ・ヘイアウで、人々は何を思い、感じていたのでしょう。

村上智洋xへなしゅん
カンボジア、ベトナム、グアムなどH.I.S.の海外支店を渡り歩き、2017年3月にハワイ着任した男、村上智洋。各国での生活や体験は子どもにとっても貴重な機会ととらえ、その場所の空気や様子を直に感じ取ってくれることを願いながら、週末ごとに「プチ探検の旅」に出かける日々。8歳と6歳の息子ふたりと新たなハワイを発見すべく、子どもにも安全に楽しめる「もう少しハワイを知る」散策を続けている。 このことを聞きつけたへなしゅんが、その場所をへなしゅん的に紹介することで、村上以外のハワイ好きが【もう少しハワイを知る】手助けになれば、と乗り出して連載スタート。編集部員にヤイヤイ言われながら、書き綴っている。

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