ホノルルの空港に降り立った瞬間から、暖かな南国の空気が全身を包み込む。四方を海に囲まれ、地球上のどの大陸からも離れた太平洋の真ん中に浮かぶハワイの島々は、島全体がパワースポットといわれるほどポジティブで美しいエネルギーに満ちている。透明度抜群の海や生命力あふれる山、鮮やかな花々、太陽、そして動物たち。古代ハワイアンの時代から、そのひとつひとつ、森羅万象に神聖なエネルギー〝マナ〞が宿ると信じられてきた。そんな力強いマナは同時に、見るものの心を癒やす美景をもつくり出している。暮らす人々はもちろん、世界中から訪れる誰もがその美景に癒やされ、恋に落ちる。全身を包み込み、癒やしの境地へと運んでくれるのだ。
海の真ん中に現れるビーチは、天国を歩くような感覚
Marin Sports & Sandbarマリンスポーツ&秘密のサンドバー ハワイ語で「アフ・オ・ラカ」と呼ばれるサンドバーは、フラの女神が火の神にフラを捧げた神聖な場所として知られ、ヒーリングスポットともいわれている。紺碧の湾内のそこかしこに現れる美しいブルーのグラデーションと雄大なコオラウ山脈に囲まれ、貸し切りで楽しむバナナボートやカヤックなどマリンスポーツの数々、またカヌーを漕いで訪れる浅瀬のサンドバーでのひとときは、このうえなく豊かで贅沢な気持ちにさせてくれる。
息をのむ瞬間に出合う、特別な1日のはじまり
Sunrise at Diamond Headダイヤモンドヘッド、日の出ツアー オアフ島のシンボルとして知られるダイヤモンドヘッド。ワイキキから徒歩圏内で気軽に楽しめるトレイルもあり、年間多くの旅行者が訪れる人気のスポットだ。片道約45分ほどで辿り着く山頂からの景色は、眼下に広がる大海原、ワイキキのホテル群、オアフ島東西のコーストラインを一望する絶景! 夏は開門時の朝6時、冬はちょうど山頂に着く頃に見られる日の出をプラスすれば、その感動たるや想像に難くない。幻想的に移りゆくハワイの1日のはじまりこそ、忘れられないひとときに。
クリスタルブルーに包まれる 碧の世界、ワイキキ海底探検
Atlantis Submarine潜水艦アトランティス号で海底へ ワイキキビーチ沖合、水深30mの冒険に連れて行ってくれるのは巨大な観光用潜水艦。世界中から訪れる旅行者で賑わうビーチとはうって変わって、展望窓の奥に広がるのは海中を悠々と泳ぎ回る熱帯魚やウミガメが暮らすどこまでも静かな別世界。海底に沈む艦船や人工漁礁の周辺に見られるハワイの海の生態系を学びながら幻想的な世界に包まれる海中探検で、忙しさや喧騒から離れた静かでゆったりとした時間と感動に包まれて。
熱帯魚やウミガメに会いに海底散歩へ出発!
Seawalker by Sandbarサンドバーでのシーウォーカー体験 サンゴ礁にぐるりと囲まれている、穏やかで透明度の高いカネオヘ湾は、美しいサンドバーだけでなく、カラフルな熱帯魚やウミガメにとっても安全で最適な生息地。まるで竜宮城に来たかのようにたくさんの魚たちやウミガメに出会えるのが、ライセンスも要らず、泳ぎが苦手でもチャレンジできるシーウォーカー。宇宙飛行士のようにヘルメットを装着し、中に空気を送り込みながらの海底散歩はなんとも不思議な体験だ。
丘の上から見る、輝く星をちりばめたワイキキの夜景
City Light View from Tantalusタンタラスの丘、夜景ツアー ワイキキから車で約15分、ホノルル市を一望できるタンタラスの丘から眺める夜景は、オアフ島随一として知られる。まるで宝石箱をひっくり返したようにキラキラときらめく景色は、ため息が出るほど美しく光り輝いている。日が落ちて少しひんやりとした空気に包まれる丘の上で佇むと、街の明かりの美しさだけでなく、周辺を覆い尽くす豊かな森のマイナスイオンもたっぷり感じられる。街からも自然からも“マナ”を感じられる特別な場所。
photos : TAKU MIYAZAWA, text : MAIKO HATANO IZON, edit : MIKI SUKA, web edit : LeaLea
LeaLea Magazine Vol.55より転載。2019年9月取材・撮影。2019年12月25日加筆、修正。