世界的なクラフトビールの流行はハワイでも規模を拡大中。オアフ島の東、カイルアタウンでもその潮流が感じられるのが、このテイスティング・ルーム「グレース・イン・グロウラーズ」だ。
おしゃれな店が並ぶHekili St.にある。昼の12時オープンなので、ビーチやショッピングの後に立ち寄るのにちょうど良い。夜はローカルたちで混雑する。席は外のテラスと店内のクラシックなティールーム風のスペース、そしてタップバーの並ぶ奥のスペースに分かれている。
席はオープシートなので好きな席に腰掛けて。サーバーやバーテンダーはいないので、クレジットカードまたは現金をスタッフに預けてリストバンドをもらったらあとはセルフサービスだ。
タップバーには常時13種類のクラフトビール(アメリカ本土やハワイローカルの醸造所のもの)と1種のサイダー、1種のコンブチャがラインナップ。サイダーもコンブチャもアルコールが含まれている。時々開催されるイベントや季節に合わせてビールの種類は随時変わる。
重いビールから軽いビールまで左側に軽いラガー、非アルコール飲料が、右側にポーター、スタウト、IPAなど重めのビールが並んでいる。ビールは注いだ分がオンスで請求され、13種類のビールはoz(オンス)あたり40〜75セント。
5ozのテイスティング・グラスから、10ozグラス、16ozのパイントグラスまで。グラスの形によってもビールの味わいが変わるので、好みのグラスで好みのビールが楽しめるのはクラフト・ビール好きにとっては嬉しい。大きめのグラスの方がビールが空気を含んで美味しくなるのだとか。
サンプリングするビールを選択したら、リストバンドのロゴをパネルのロゴマークのところにかざして、ランプが点灯したらタップを傾けて好きな量を注ぐ。
ラガー、ペールエール、IPA、スタウトなど、最初はスタイル別にこうして少しずつテイスティングしてみるのもおすすめ。
店が扱う醸造所のコースターを集めたテーブル。醸造所の多いアメリカのビールをどれくらい試したことがあるかチェックしてみて。
店内手前のスペースにはクラシックな特注冷蔵庫が。この中には、世界中からオーナーたちが集めた珍しい瓶や缶のビールが並ぶ。ダークや最近流行しているサワービールなど、店内でグラスに注いで飲むもよし、お土産としてトランクに入れて預けたら日本に持ち帰ることもできる。
店内にはスナックのみ用意されるが、BYOF(Bring Your Own Food)なので、店外の食べ物を持ち込んで食べることもできる。また、利益の一部はホームレスや恵まれない子どもたちの支援に寄付されているのも、この店がローカルたちに指示される理由の一つ。
店内には各種ボードゲームも用意されていて、子連れでもほろ酔いの大人同士でも楽しめるオプションが。楽しく酔っても店を去るときには、リストバンドをスタッフに渡して精算、お会計を済ませるのを忘れずに。
photos:TAKU MIYAZAWA, text:MAIKO ASAMI, web edit:LeaLea
2019年11月取材・撮影。2020年2月12日加筆修正。
<2020/02/12の情報です>